日本都市計画学会関西支部研究発表会講演概要集
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居住者と来訪者が捉えた高野街道らしさの解明に関する研究
鳴田 佳穂里武田 重昭加我 宏之増田 昇
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2017 年 15 巻 p. 89-92

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抄録

本研究では居住者と来訪者が捉える高野街道らしさの解明を通じて、今後の高野街道らしさを表出した整備のあり方を探った。調査は写真投影法を用い、街道沿いの居住者と街道をはじめて訪れる学生に高野街道らしい景観及び高野街道らしくない景観の写真撮影を依頼した。その結果、高野街道らしい景観として居住者、学生ともに木造住宅や酒蔵、烏帽子形八幡神社といった歴史的建築物を多く撮影しており、さらに居住者は新設された杉玉や灯ろうといったファニチャー類、地蔵・地蔵堂も多く撮影した。このことから、高野街道らしさを表出した整備には歴史資源の保全による統一感のある街並み形成、杉玉等のファニチャーの挿入が効果的と考えられる。

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© 2017 公益社団法人 日本都市計画学会 関西支部
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