抄録
本研究では、合意形成を図るために利用される「まちづくりワークショップ」にはどのような問題点や課題があるのかを実証する。4回のワークショップとアンケート調査より参加者の意識特性を分析した。その結果、参加者の多くは高齢者であり、これからの地域を担っていく学生や社会人の参加率が低く、参加しやすい時間と興味のある内容の提示を重要視する方が多いことが分かった。ワークショップをより良いものにするには、意見の偏りをなくすために幅広い年代、職種の参加や地域でのコミュニケーション、参加しやすい時間帯、興味のある内容の提示、参加者の継続参加が重要である。このことから、ワークショップに良い印象を抱きすべての年代の方が継続的に参加してもらうことで、重要性の気づきより良いまちづくりが行えるであろう。