抄録
本研究では、大阪ビジネスパーク(OBP)を対象に、知識創造の視点から屋外空間が持つワークプレイスとしての可能性を探ることを目的とした。
調査は、2022年9月にOBPの屋外の着座空間構成について現地調査を実施した。同年11月にワーカーの利用状況についてアンケート調査を実施した。その結果、OBPには着座に快適な座具が多く、中程度の緑環境が確保された、ワークプレイスとして快適な環境が多く、ワーカーらは緑や景観といった環境要因を重視していることがわかった。
次に、知識創造に寄与する環境要因を探るため、マインドマップを用いた被験者実験を現地で実施した。緑視率約10〜40%の中程度の景観が、知識創造に有効に働くことが明らかになった。