抄録
近年、最も注目されている文化政策のひとつとして欧州地域で取り組まれる、「欧州文化首都(Europe Capital of Culture)」プログラムがある。毎年、欧州内にある1〜3都市が「欧州文化首都」と呼ばれる称号を与えられる。「欧州文化首都」では、都市文化政策の長期的開発が図られ、都市規模の文化イベントが1年を通して開催される。これまでに称号を与えられた都市では、社会的知名度の向上による観光促進や経済や社会に効果的な影響が見られ、欧州内外から注目されている。本研究では、「欧州文化首都」の目的および都市選定の変遷に着目し、EUにおける文化政策の変容について考察する。