2023 年 21 巻 p. 5-8
近年、官民の公共空間を一体的に活かしたまちづくりが活発化し、民間団体は行政や他の民間と連携して空間の高質化やにぎわい創出を図る担い手となることが期待されている。本研究では、官民連携による取り組みを行う民間団体4団体の取り組み内容と体制を把握することで、公共空間を活かしたまちづくりにおける民間団体の役割を探った。民間団体には、エリアのビジョンを描き、実践を重ねながら空間整備や活用の促進・コントロールを図ることや、社会実験から空間活用の恒常化を進め、地域の事業者を巻き込み活用主体のコーディネートを行うこと、町内会と協力し管理を担いながら活用の規制緩和に取り組むことといった役割が明らかになった。