日本都市計画学会関西支部研究発表会講演概要集
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「小さな営みの継続的な動員」を通した歴史的町並み保全についての一考察
台湾高雄市の眷村跡保全プロジェクト「以住代護」を対象として
松本 安弘阿部 大輔
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2025 年 23 巻 p. 25-28

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抄録
本研究では、台湾・高雄市の歴史的町並み保全プロジェクト「以住代護」を対象に、町並み保全と並行し、営みの継続的な動員・定着を実践する計画手法を明らかにした。結果として、独立した参加者らを呼び込む歴史的町並み保全においては、計画側が町並み保全に積極的に関与する「介入」と、参加者に自由な活動の余地を残す「放任」の両輪で計画手法を構築する必要がある。また、町並み保全を面的に進めていくために、過去のプログラムや参加者の活動を鑑み、「保全エリアの拡大」や「保全された家屋の継承」の異なる営みの配置を行い、連続した町並みを保ちつつ、保全エリアを拡大していたことが示唆的である。
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© 2025 公益社団法人 日本都市計画学会 関西支部
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