他県の看護医療系の単科公立大学が発揮している地域貢献機能と連携状況を調べてその特徴を見出し,本学の今後の地域貢献機能の発揮のあり方を考察する.
看護医療系の単科公立大学20大学(本学を除く)を対象とし,公立大学協会が発行した地域貢献プログラム事例集の記載内容と各大学の公式HPから地域貢献に関連する連携状況等を抽出し,データ源とした.
プログラム事例において,Assure機能はすべての大学で発揮されており,17大学はLink機能とともに発揮していた.双方の機能により,人々の健康やくらしの価値および知をつなぎ,持続可能な安心できる地域の構築に貢献できると考えた.また,Enhance機能とDevelop 機能が加わることで,地域に求められる人づくり・魅力的な地域づくりという視点から大学と地域が互いに活性化していくことができると考えられた.これらの機能を発揮するためには,多方面の分野が連携・協働する必要があり,大学はその核となることが求められる.