千葉県立保健医療大学紀要
Online ISSN : 2433-5533
Print ISSN : 1884-9326
原著
熟練看護職による産後抑うつ状態のアセスメントの構造
石井 邦子川城 由紀子川村 紀子北川 良子山﨑 麻子
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2025 年 16 巻 1 号 p. 1_21-1_28

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抄録

 研究目的は,熟練看護職の産後抑うつ状態のアセスメントの構造を明らかにすることであった.21名に半構成的面接を行い,質的帰納的分析によりテーマを生成し,テーマの関係性を検討した.

 772のコードから,母親の徴候7テーマと関連因子5テーマが生成された.母親の徴候は,産後うつの予兆である【身体的ニーズの充足困難】と【強い育児不安】,産後うつの症状である【焦燥感の高まり】,【思考・感情の抑制】,【育児意欲の低下】,深刻な産後うつの症状である【自尊感情の低下】と【自殺念慮】であった.関連因子の【母親の特性】,【重要他者との関係】,【周産期の経過】,【子どもへのマイナス影響】,【抑うつスクリーニングの判定】は,母親の徴候と同時進行でアセスメントされた.

 熟練看護職は,産後抑うつ状態の観察ポイントと判断基準を熟知し,母親との信頼関係に基づく継続支援を提供する立場を活かして,巧みにアセスメントを行っていた.

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