2015 年 6 巻 1 号 p. 1_43-1_48
千葉県内の特別養護老人ホームに勤務する看護職者を対象にフィジカルアセスメント研修を実施した.3年目となる本研修について,実績をふまえて見直しを行い,課題を整理した.研修プログラムは1)フィジカルアセスメントに必要な医学的基礎知識,2)フィジカルアセスメントに関する一般的な知識及び,呼吸器・循環器・消化器のフィジカルアセスメント,3)事例に基づくフィジカルアセスメントの実践,4)実践的課題や対策の共有のための参加者交流で構成され,28施設28名の看護職者が参加した.参加者交流の討議から,研修内容や事例に基づく演習方法の導入等,概ね参加者の研修ニーズに合っていたことが示された.一方で,参加者には,より個別的な症状におけるフィジカルアセスメントの方法と対処方法,あるいは,介護職との知識・技術・判断の共有と協働に関する研修ニーズがあり,これらに対応できる研修を企画・実施することは今後の課題である.