千葉県立保健医療大学紀要
Online ISSN : 2433-5533
Print ISSN : 1884-9326
報告
高齢者ケアの質向上のための看護管理者と大学教員とのユニフィケーション
~副師長会を中心とした,現場の実践力の向上を目指した取り組み~
鳥田 美紀代斉藤 理代大嶋 淳子石橋 祐子久保木 修子石橋 晴美菅原 みち子成毛 美由起小林 英子杉本 知子佐伯 恭子濱手 和子大坂 美穂
著者情報
研究報告書・技術報告書 フリー

2018 年 9 巻 1 号 p. 1_37-1_41

詳細
抄録

 本稿は千葉県立佐原病院の看護局及び副師長会と千葉県立保健医療大学の高齢者看護学領域の教員で取り組んだユニフィケーションの報告である.看護局主導のもと「高齢者看護を倫理的な側面から検討する」「各部署の副看護師長を高齢者看護のリンクナースとして,現場の実践力を高めることを目指す」という方向性を持ってスタートした.
 約1年間で,副師長対象の集合研修5回,全看護職員対象の集合研修2回,副師長の所属部署での実践研修1回を行った.各研修では,高齢者ケアの倫理やファシリテーション技術に関する講義や事例検討がワールドカフェ,ロールプレイ等の方法で実施された.取り組みの中で,大学教員は看護倫理に関する講義の講師や事例検討のスーパーバイズや高齢者ケアの倫理に関連する話題提供等を行った.取り組みを通して副師長会メンバーの倫理的課題に対する理解が深まり,ファシリテーション技術の獲得がみられた.

著者関連情報
© 2018 千葉県立保健医療大学
前の記事 次の記事
feedback
Top