臨床リウマチ
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誌上ワークショップ 早期関節リウマチ
関節リウマチ(RA)における初発関節と臨床像の検討
西山 進相田 哲史吉永 泰彦宮脇 昌二岸本 裕樹戸田 巌雄吉原 由樹三好 信也
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2010 年 22 巻 3 号 p. 326-330

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抄録
目的:RA患者の初発関節と臨床像を調査した.
対象:当センター通院中のRA患者のうち問診で初発関節を聴取しえた175例(女143).発症年齢49.3±12.6歳,罹病期間9.1±8.4年,観察期間61.6±46.2月.
結果:初発関節は手指32.6%,膝21.7%,手20.6%,足根~趾20.6%,肩12.6%,肘6.3%,足5.7%,頚1.1%,股1.1%,顎0.6%であった.肩,肘,股,膝の大関節から発症する割合は,男性の方が女性よりも有意に高率であった(55.8% vs.28.5%,p<0.005).最終観察時に関節炎を全く認めない寛解群(56例),初発関節に関節炎を認めた残存群(45例),初発関節領域以外に関節炎を認めた非残存群(74例)に分けて検討したところ,MTX使用率は残存群80.0%,非残存群78.1%,寛解群75.0%であり群間で有意差なし.性別,罹病期間,観察期間は群間で有意差を認めなかったが,最終観察時のDAS28は残存群3.2±1.0,非残存群2.6±0.9,寛解群1.6±0.5であり各群間で有意差を認めた.初発関節と最終DAS28の有意な関連は認めなかった.
結語:初発関節に性差を認め,男性は大関節発症が有意に多かった.初発関節が残存する例は治療抵抗性が多いことが示唆された.
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© 2010 一般社団法人日本臨床リウマチ学会
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