臨床リウマチ
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誌上ワークショップ 実地医療におけるDMARDの治療実態
関節リウマチにおけるメソトレキセート投与法の臨床的検証の試み
織部 元廣大塚 栄治
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2010 年 22 巻 4 号 p. 417-425

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抄録

   MTXは既にRAにおける治療薬として確立しているが,尚細かい投与法に関しては検証の余地がある.今回同一症例において,分散投与から朝一回の一括投与への変更(17例),朝1回の一括投与から夕一回の一括投与への変更(11例),MTX投与後コントロール不十分例におけるフォリアミン中止の影響(18例),効果不十分例におけるミゾリビン追加の影響(13例),効果不十分例におけるMTX10mgまでの増量効果(12例)について,CRP値の推移を1ケ月前,変更時,1ケ月後,2ケ月後,3ケ月後まで観察した.
   その結果,分散から一括にて効果減弱,朝一括から夕一括にて効果の増強,フォリアミン中止にて効果の増強,ミゾリビン追加にて効果の増強,MTX増量にて効果の増強がいずれも傾向として認められた.また封筒法による2群間(各12例)の分散投与群と朝一括投与群での比較ではDAS28による投与後3ケ月までの観察では両群に効果の差を認めなかったが,一括群で有害事象を2例認めた.
   以上の結果から,MTXは投与法や投与時期により若干の効果や有害事象に差が生じる可能性があり,これらを加味した1例1例の各症例に応じたきめ細かい投与法の工夫が有用である可能性が示された.

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© 2010 一般社団法人日本臨床リウマチ学会
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