2011 年 23 巻 3 号 p. 219-221
近年のリウマチ(RA)治療は劇的に進歩したが,治療効果や合併症が加わり,RAの障害像は複雑化し,RAのリハビリテーション治療もパラダイムシフトする時期にある.RAのリハビリテーションを行う理学療法士・作業療法士は,養成校の増加によりこの20年でそれぞれ10倍以上と十分な供給がされてきた.また,質的にも,4年制大学の比率が増加し,大学院大学の整備や,疾患単位での各医学会での関連セッションの開催や,認定療法士・専門療法士制度も進められつつある.リハビリテーションはRA治療の4本柱の一つとして患者の要望もきわめて高い.あとは,多くのRA患者の診療に携わる臨床医家が,日本RAのリハビリ研究会などの研究成果により,効果的なリハビリテーション医療を導入するのみである.