抄録
関節リウマチ(以下,RA)のリハビリテーションを阻害する主症状としては「疼痛」が挙げられる.この疼痛はRAに伴う関節炎や関節破壊による関節変形や関節不安定性,そして一定期間を経て進行する変形性関節症が挙げられる.また,疼痛による不動すなわち廃用症候群が筋萎縮を引き起こし,結果的に日常生活動作(以下,ADL)のような低負荷の動作においても筋痛が発生する.その結果,リハビリテーションプログラムが滞ってしまうことも少なくない.
疼痛を改善させるためのリハビリテーション技術としては物理療法がある.物理療法は,生体に物理的刺激(温熱,寒冷,レーザー,マッサージ等)を加え,疼痛を軽減させる方法である.また,RAの疼痛が関節に起因する場合や下肢のような荷重によって発生する場合には関節の保護,補強等の目的で装具療法も頻繁に用いられる.
本稿では,特にRAの疼痛軽減を目的とした物理療法,装具療法について紹介する.