抄録
目的:疾患修飾性抗リウマチ薬,MTX効果不十分・効果減弱の関節リウマチ(RA)で口腔乾燥症状を合併する症例21例に対して,ミゾリビン(MZR)1日1回150mg投与を行い,RAに対する有用性,口腔乾燥症状に対する効果,またこれらの効果とMZR血中濃度との関係について検討した.
対象・方法:対象症例は21例,開始時の平均年齢は62.1歳だった.開始時の圧痛関節数は8.74,腫脹関節数は8.32,CRPは2.74mg/dl,患者による全般評価(VAS)は45.53mm,サクソンテストは1.95g/2分(いずれも平均値)であった.
結果:圧痛関節数は投与前に比して1,3ケ月後に,腫脹関節数は3ケ月後に有意差が認められた.VASとCRPは投与前後で有意差が認められなかった.DAS28-CRPは3ケ月後に有意差が認められた.投与3カ月後のEULAR改善基準による臨床効果判定はgood response3例,moderate response5例で,moderate response以上は8例/18例(44.4%)であった.サクソンテストによる唾液分泌量は3ケ月後に有意な改善が認められた.MZR血中濃度とRAの有効性ならびに唾液分泌量の改善には関連が認められなかった.
結論:口腔乾燥症状を合併するRA患者に対するMZR1日1回150mg投与は,選択可能な療法の一つとなり得ると考えられる.