臨床リウマチ
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原著
著明な指趾先端潰瘍を呈したUCTDの1例
樋野 尚一井上 明日圭田崎 知江美李 進海岩永 智陽湯本 妙子朝戸 佳世志賀 俊彦矢野 智洋永禮 靖章杉山 昌史野﨑 祐史木下 浩二船内 正憲松村 到
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2012 年 24 巻 4 号 p. 273-278

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抄録

   近年,関節炎,レイノー現象や抗核抗体など,膠原病を示唆する症状や検査所見を認めるものの,特定の膠原病の診断基準を満たさない症例があり,undifferentiated connective tissue diseases(UCTD)と呼ばれている.これらの多くの症例は軽症であり,少量のステロイドで活動性が抑えられている.症例は55歳女性.急速に進行した足趾の皮膚潰瘍は壊死に至った.病理組織では血管炎を認めたが,特定の膠原病の診断基準を満たさず,UCTDと診断した.ステロイド治療が有効であったが,足趾先端の壊死は自然離断した.進行性の血管炎をきたす場合には,病理学的診断を得て早期の鑑別診断と治療方針の決定が重要と考えた.

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© 2012 一般社団法人日本臨床リウマチ学会
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