臨床リウマチ
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原著
当科データベースに基づいた関節リウマチに対する薬剤継続率の分析
山田 紗依子高橋 裕子三森 明夫山下 裕之金子 礼志
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2017 年 29 巻 3 号 p. 173-181

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抄録

目的:関節リウマチ(Rheumatoid arthritis:RA)治療の課題は有効性の個人差,副作用,二次無効である.当科の患者集団における薬剤歴を追跡し,これらの情報および合併症を集計し,薬剤継続率を調べることを目的とした.
方法:2006年12月から作成した当科データベースを2015年9月分まで用い,登録1078例に対し,メトトレキサート(methotrexate:MTX)および生物学的製剤について,継続率(Kaplan-Meier (KM)法),薬剤中止理由,有害事象率,薬剤変更内容,肝炎ウイルス既感染者の治療リスクを出力し,集計した.
結果:MTXの使用率は79.4%と高く,継続率(観察4337人年,KM法)は約5年で75.0%,約13年で50.0%であった.中止理由は有害事象が最多であった.肝障害例のうち48.8%は平均3.1mg/週の減量にて継続可能であった.生物学的製剤7剤については,延べ662人,観察1363人年の継続率(KM法)は,薬剤の違いによる有意差はなかったが,エタネルセプト(etanercept)の継続率が他剤より高く,約7年で40.0%であった.生物学的製剤の変更は有害事象が主因で,ほとんどで別の製剤に置き換えて治療継続していることがわかった.RA治療に起因するウイルス性肝炎の悪化・発症はなかった.
結論:RA治療において,MTXは生物学的製剤に比し長期的な継続使用が可能であった.生物学的製剤は中止になっても,薬剤の適宜変更で継続可能となっている現状がわかった.

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© 2017 一般社団法人日本臨床リウマチ学会
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