2021 年 33 巻 1 号 p. 33-40
【背景】関節リウマチ(RA)に対するメトトレキサート(MTX)の間欠投与法の管理や副作用,休薬のルールを一冊の本にまとめて持運べ,治療にも役立つ双方向ツールになると考え,MTXノートを企画し作成した.【目的】本ノート使用患者にアンケート調査を実施し,副作用の正しい知識の取得,副作用の不安の解消,休薬する場合の理解,コンプライアンス向上,コミュニケーションツールとしての有用性,アドヒアランスの向上などを確認した.【方法】2019年2月~6月に片山整形外科リウマチ科クリニック,佐川昭リウマチクリニックでMTX服用RA患者に本ノートを配付し,その後記述式アンケートを実施し,回収後集計した.【結果】アンケート総数1036,副作用の知識が増えた・少し増えた:66.2%,副作用への不安が減った・少し減った:42.4%,休薬についての知識が増えた・少し増えた:50.3%,服用忘れがなくなった・ほとんど忘れなくなった:70.4%,医師・薬剤師・看護師と話しやすくなった・少し話しやすくなった:23%,引続き使いたい・まあ使いやすい:43%.罹病期間1年未満と1年以上との比較では各項目で改善の見られた患者の割合が1.1~1.9倍と1年未満の患者の方が多かった.【結論】本ノートの使用はMTXを服用患者のコンプライアンス,アドヒアランスの向上,治療連携のコミュニケーションツールとして有用である.