臨床リウマチ
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原著
リウマチ患者における人工膝関節全置換術でのComponent設置角と膝蓋骨骨切除量が術後の客観的評価や満足度評価に与える影響
上藤 淳郎中川 夏子高山 博行青木 謙二岸本 健太西原 寛玄市村 克仁高原 俊介原田 俊彦
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2021 年 33 巻 1 号 p. 24-32

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抄録

 目的:人工膝関節全置換術(TKA)は変形性膝関節症や関節リウマチ(RA)における膝関節症患者などに施行され良好な成績が報告されているが,術後不満足の症例も見られる.本研究ではRA患者に行ったTKAでのcomponentの設置角が術後客観的評価や満足度評価に与える影響を明らかにすることとした.方法:対象は2016年から2018年に当院でTKA施行したRA患者17例18膝であり全例medial parapatellar approachを用いて侵入し,膝蓋骨は置換した.術前,術後1年にてCTを撮影,大腿骨component,脛骨component,膝蓋骨componentの設置角,膝蓋骨骨切除量を評価した.大腿骨componentは大腿骨Surgical Epicondyle Axisとの角度,脛骨componentはAkagiラインとの角度,膝蓋骨componentは膝蓋骨の最も厚い画像での骨軸との角度を測定し,膝蓋骨厚さの差を骨切除量として測定した.これらの項目で術後屈曲角度や満足度に影響する項目を検討した.術後満足度は2011 Knee Society Scoreでの膝症状,動作満足度,期待達成度,活動性を評価した.結果:大腿骨component設置角外旋2度以上で屈曲角度が不良であった.膝蓋骨component設置角5度以上にて屈曲角度が不良であった.膝蓋骨骨切除量7mm以下では屈曲角度,膝症状,活動性が不良であった.結論:RAにおけるTKAにて大腿骨component設置角,膝蓋骨component設置角は術後屈曲角度に,膝蓋骨骨切除量は術後の術後屈曲角度,膝症状,活動性に影響を与える因子であると考えられた.

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© 2021 一般社団法人日本臨床リウマチ学会
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