臨床リウマチ
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原著
慢性腎臓病を合併した関節リウマチ患者における持続性エリスロポエチン受容体活性化因子の有効性
伊藤 聡岡林 諒阿部 麻美大谷 博中園 清村澤 章石川 肇長谷川 絵理子小林 大介成田 一衛坂井 俊介黒澤 陽一
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2021 年 33 巻 3 号 p. 233-245

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抄録

目的:慢性腎臓病(CKD)を合併した関節リウマチ(RA)患者における持続性エリスロポエチン受容体活性化剤(CERA)の有用性の検討.

方法:CERAを使用した37例のRA患者のうち,11例は12ヶ月以内に死亡していた.12ヶ月以上CERAを使用した26例(男性2例, 女性24例)について有用性を検討した.

結果:患者年齢は77.4±7.0才,罹病期間は17.9±14.5年であった.血液尿素窒素25.8±10.6 mg/dl,血清クレアチニン(Cr)は1.2±0.5 mg/dl,推算糸球体濾過量は41.6±16.0 ml/min/1.73m2であった.血清鉄やフェリチンの低下はなく,不飽和鉄結合能は上昇しておらず,平均赤血球容積の低下は認めなかった.血清エリスロポエチンの上昇は認めなかった.CERAの使用により(43.1±21.4μg/month),ヘモグロビン(Hb)は8.70±1.1 g/dlから10.0±1.2 g/dlに上昇していた(p<0.001).鉄剤の使用やRAの治療強化のなかった15例でも,Hbは9.1±0.8g/dlから10.1±1.2 g/dlに上昇していた(p=0.028).8例でCERAを中止でき,その後3例は再開したが,1例は再度中止することが可能であった.

結論:RA患者においては,CKDが疑われる場合ではCrが低い場合でも,CERAを使用すべきと考えられた.

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© 2021 一般社団法人日本臨床リウマチ学会
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