2023 年 35 巻 4 号 p. 205-213
葉酸拮抗薬であるメトトレキサート(MTX)が小児白血病に投与されたのは1948年であるが,1950年代に入ると,MTXの筋注投与の関節リウマチ(RA)や尋常性乾癬に対する有効性が示された.その後,12時間毎の間歇的パルス経口投与法の有効性が,多施設無作為化二重盲検試験で示されると,1988年に米国食品医薬品局にRA治療薬として承認された.
本邦では1999年に,臨床試験の結果を受けて承認され,2011年には公知申請というかたちで,高用量,週16mgまでの使用,第1選択薬としての使用が可能になった.
近年,長期服用の高齢RA患者の増加に伴い,感染症やリンパ増殖性疾患の増加が問題視されている.本稿では,抗リウマチ薬としてのMTXの開発の歴史を解説する.