臨床リウマチ
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特集 メトトレキサートを再考する
MTXの使用法の実際~皮下注射製剤の使い方も含む
吉永 泰彦大橋 敬司相田 哲史西山 進田中 晃代松井 利浩
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2023 年 35 巻 4 号 p. 221-233

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抄録

 欧米に遅れること10年,1999年MTXが関節リウマチ(RA)に適応承認された.市販後5年間の全例調査で134名の死亡が明らかになり,日本リウマチ学会は2011年RA治療におけるMTX診療ガイドラインを作成し,MTX投与前に禁忌・慎重投与スクリーニング検査を推奨した.RA診療ガイドライン2020の薬物治療アルゴリズムでも,MTXはRAの診断が付けば,禁忌事項の他,年齢,腎機能,肺合併症を考慮した上で,フェーズⅠで先ず選択される,RA治療の中心となる“アンカードラッグ”と位置付けられている.

 MTXの使用法の実際に関して,当科で行ったMTXの肝障害に対する葉酸投与法の検討,MTXの副作用に対するRA患者の理解度調査,MTXが使えない患者への対応,高齢RA患者に対するMTX投与の注意点など,既に我々が日本臨床リウマチ学会や学会誌「臨床リウマチ」に報告してきた内容を中心に概説し,さらに2022年わが国でもRA患者に承認されたMTX皮下注射製剤の使い方と好適患者像に関しても私見を述べた.

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© 2023 一般社団法人日本臨床リウマチ学会
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