臨床リウマチ
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特集 メトトレキサートを再考する
MTX使用における留意点 リンパ増殖性疾患
猪熊 茂子大出 貴士津田 尚法増井 良則平賀 顕一狩野 俊和渡邊 荘
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2023 年 35 巻 4 号 p. 234-247

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抄録

目的・対象・方法)国内に80万例を数える関節リウマチには,疾患修飾性抗リウマチ薬が必須で,メトトレキサート(MTX)が60-70%に使用されている.その一有害事象のリンパ増殖性疾患(LPD)につき,Pubmed,J-STAGE,JADER,および自験例を検索し,知見を纏めた.

結果・結論)代表的DMARD5剤の,2014~16のJADERの副作用報告例では,MTX以外(TAC,ADA,TCZ,ABT)で最多は感染性肺炎である一方,MTXではLPDであって,副作用報告の36.4%に及んだ.他4剤でのLPD報告73例でも,MTX併用は50例(68.5%)に及び,DMARDとして投与の場合,LPD発症の背景となるのは確実とされる.この報告後も,LPD掲載例は増加している.Bリンパ球,時にT,NK細胞へのEBVの感染(終生,再活性化あり)によるとされるが,全世界人口の90%が既感染であって,免疫不全,免疫回避の関与があって生じると考えられる.組織型は,diffuse large B-cell lymphomaが最多で半数以上,Hodgikin lymphomaが続き,節外が多い.高用量(>8mg/週),奏効,sIL-2R上昇,IgE上昇,末梢血リンパ球減少が指摘されている.中止後は退縮が多いが,再増悪もある.自然退縮しないB細胞系ではリツキシマブ加CHOPが採用される.チェックポイント阻害剤は今後注目される.MTX下のRA例では,節内外の変化に注意を要する.

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© 2023 一般社団法人日本臨床リウマチ学会
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