2024 年 36 巻 1 号 p. 25-31
薬物療法の進歩に伴いRA関連手術は減少傾向が見られつつも適応が変化し,小関節手術の需要は高まっている.人工肘関節全置換術では日本においては歴史的に非連結型の開発と成績向上に向けての取り組みがなされており,良好な治療成績が得られている一方で,高率な合併症発生が課題である.これに対して近年はコンピュータ支援手術の導入や手術アプローチの改良が行われている.手関節では2017年より人工関節が臨床使用可能となり,新たな治療選択肢として加わった.複雑な形状を有する手根骨にインプラントを良好な位置に固定することが手技上の重要な点となるため,コンピューター支援手術は重要な役割を果たすと考える.手肘の人工関節は症例数が少ないためインプラントの開発,技術の進歩が進みにくい領域であるが,今後さらに合併症を低減し臨床成績を向上するためには,インプラント及び手術手技のさらなる進歩が期待される.