2024 年 36 巻 4 号 p. 259-265
74歳女性,62歳で関節リウマチ(RA)を発症し生物学的製剤導入前にβ-Dグルカンが38.3pg/mL,アスペルギルス抗原0.5と陽性で,CT検査では肺野にすりガラス影を認めず左上顎洞に軟部影を認めた.副鼻腔炎の既往ありアバタセプト(ABT)導入前に抗真菌薬を開始し,ABT点滴導入3ヶ月でRAの活動性は低下した.感染症合併RAではリスクベネフィットを鑑みて治療強化を行うが,高齢者であればさらに安全性への配慮も必要であり,ABTは抗真菌薬と安全に併用できることが示唆された.