2024 年 36 巻 4 号 p. 251-258
反応性関節炎(reactive arthritis, ReA)は,微生物感染後に起こる無菌性・非化膿性関節炎を意味することから,しばしば漠然と使用されてきた.溶連菌感染後の反応性関節炎,結核に伴う無菌性反応性関節炎(Poncet病),膀胱癌に対するBCG膀胱内注入療法後の反応性関節炎,Lyme病なども,その発症機序からは感染後に発症したReAとも考えられ,ReAの定義が混乱していた時期もあった.このような状況を鑑みて,1999年に開催されたReAに関する国際ワークショップにおいて,ReAはHLA-B27と関連し,脊椎関節炎症候を伴うことを特徴とし,これらの特徴が証明されている泌尿生殖器感染や腸管感染,一部の気道感染などを起こす微生物が関与した関節炎のみに限定する(いわゆるclassic ReA)ことが提唱された.さらに,化膿性関節炎を除き,他の感染後の非化膿性関節炎は感染関連関節炎(infection-related arthritis)と呼称することも提唱された.
本項ではReAの疫学,病態,診断,治療などについて概説する.