2025 年 37 巻 4 号 p. 235-244
【目的】エタネルセプト(ETN)クリックワイズ®の有用性に関する検討.
【対象と方法】1.すでに報告したシリンジ(Sy),オートインジェクター(AI)からの11例中継続10例(1例は重さで脱落)のその後の経過を追跡した.2. 新規導入6例(2例は妊娠,出産希望,小児期発症からのキャリーオーバー,家族が注射,アダリムマブ院内注射から切り替え,授乳希望がそれぞれ1例) 3. 家族のSyからの変更2例.4. 家族のSyから自己注射1例(87才女性)を検討した.患者満足度をアンケートで調査した.【結果】1. 1例が,注射液が出ない不具合でSyに変更した.1例は使用期限切れ表示に対応せずデバイスを交換,その後注射液が出ない不具合でSyに変更した.1例で注射液が出ない不具合が2回あった.2. 2例が生児を得たが1例は初回使用で針が出ずデバイスを変更した.また出産後初回投与で腹部に注射ができず大腿部に変更した.1例は抗DNA抗体上昇で中止した.3, 4. はトラブルなく継続中である.アンケートの結果は自己注射デバイスに求める点数とほぼ同等であった.
【結論】当院では過去に家族,ナースがAIを使用し自身に針がささるトラブルが3例あり(トシリズマブ,アバタセプト,ゴリムマブ各1例),介助者はSyを使用していた.クリックワイズ®は,家族による注射,新規導入で有用だが,重さや機械的信頼度を向上する必要がある.