2025 年 37 巻 4 号 p. 245-253
目的:関節リウマチ(Rheumatoid arthritis: RA)女性患者における更年期症状の実態および生活の質(Quality of life: QOL)との関連を明らかにする.
対象・方法:当院外来に通院中の20~60歳のRA女性患者を対象に横断的調査を行った.自己記入式質問票および電子カルテよりデータを収集し,婦人科手術歴のある症例は除外した.Stages of Reproductive Aging Workshop(STRAW)分類を参照し,周閉経期から閉経後後期までを更年期群とした.
結果:解析対象は41例であり,非更年期群8例,更年期群33例であった.クッパーマン更年期障害指数(ク指数)において中等症・重症に該当する症例は非更年期群には認めず,更年期群では36%(12/33例)であり,筋骨格症状を除外しても同様の傾向を示した.更年期群内でのQOL評価(SF-36)では,ク指数が中等症・重症例において,精神的サマリースコアは国民標準値を下回りかつ軽症例と比較して統計学的に有意に低値を示した.
結論:RA女性患者の一定数が更年期症状を有しており,その程度は精神的QOLの低下と関連することが示唆された.