臨床リウマチ
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原著
関節リウマチ患者に対する看護師によるフットケアの実践─足部変形と疼痛改善のアセスメント─
秦 加代子鈴木 あゆみ伊藤 寛恵吉川 朋高橋 澄子萩原 幸子石川 肇阿部 麻美大谷 博伊藤 聡中園 清村澤 章
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2025 年 37 巻 4 号 p. 227-234

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抄録

【目的】当センターにおける関節リウマチ(Rheumatoid arthritis: RA)の外来および入院患者に対する胼胝・鶏眼処置(フットケア)の有用性と限界を明らかにすること.

【対象と方法】2016年1月から2021年12月までにフットケアを実施したRA患者を対象とし,処置後1年以内に軽快を理由に処置を終了した非継続群(N群)と,複数回処置を継続した継続群(R群)を比較した.臨床的評価およびX線評価を実施した.

【結果】N群は136人(191足),R群は168人(268足)であった.処置前の疼痛視覚アナログスコア(visual analogue scale: VAS)はR群の方が高かったものの,処置直後の疼痛緩和率はN群85%,R群91%と同等であった.R群はN群と比較して,処置時の疾患活動性スコア28-赤血球沈降速度(Disease Activity Score 28 – ESR: DAS28-ESR)が高く,足部変形も重度であった.R群では,開張足患者においてN群と比較して第2中足趾節関節(Metatarsophalangeal joint: MTP)足底部の胼胝の発生頻度が高かった.

【結論】有痛性胼胝に対するフットケアは,疼痛を即時に緩和させる有用な方法であった.しかし,足部変形が重度の場合は,適切な履物やインソールの検討,変形矯正手術の実施が推奨される.併せて,セルフケア指導や心理的サポートも必要である.

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© 2025 一般社団法人日本臨床リウマチ学会
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