エコセメントを用いたコンクリートを5年間海洋環境下に暴露し,エコセメントを用いたコンクリートの圧縮強度,塩化物イオン浸透量および細孔径分布について検討を行った。その結果,圧縮強度は,暴露5年では強度低下は見受けられなかった。塩化物イオンは内部まで浸透していることが認められた。全空隙量は材齢の経過に伴い減少している結果にあったが,塩化物イオン浸透などに影響すると考えられる空隙量は多い結果にあった。また,エコセメントに高炉スラグ微粉末を混合した場合には,圧縮強度の伸びが見受けられること,塩化物イオン浸透の抑制が確認された。