黄河堆積土を原料とする高性能軽量骨材のアルカリシリカ反応性について検討した結果,骨材の表層部と内部で反応性に差が見られた。また,頁岩を原料とした従来の軽量骨材と高性能軽量骨材を使用したコンクリート試験体で,デンマーク法によるアルカリシリカ反応性判定試験を行った結果,いずれも有害な膨張は認められなかった。しかしながら,従来の軽量骨材ではモルタルと骨材の界面にアルカリシリカゲルの生成が認められたのに対し,高性能軽量骨材ではゲルの生成は認められなかった。本研究の結果,黄河堆積土を原料とした高性能軽量骨材のアルカリシリカ反応性は低く,実構造物へ十分適用可能であることが分かった。