コンクリート工学論文集
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耐久性向上と環境負荷低減を目的とした高炉セメントA種への少量混合材の適用検討
伊代田 岳史村上 拡
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2014 年 25 巻 p. 125-134

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抄録
地球温暖化を考えた場合,セメント産業からの二酸化炭素排出量を削減することが望まれる。そのためには普通ポルトランドセメントを高炉セメントA種に置き換えることもひとつの策である。しかしながら,高炉セメントA種はASRや塩分遮蔽性といった高炉スラグ微粉末特有の効果が望めない。そこで,本研究では高炉セメントA種に混和材を添加することで高炉セメント特有の耐久性能を確保しながら,強度発現や環境負荷低減を目指すことを目的とした。その結果,ASR抵抗性や塩分遮蔽性能を従前の高炉セメントB種の性能と同程度まで引き上げられる配合を提案した。また,その塩分遮蔽メカニズムについても検討を加えた。
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© 2014 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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