コンクリート工学論文集
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繊維補強セメント複合体の接触爆発に対する耐爆性能に関する研究
南 正樹金 圭庸金 弘燮濱 幸雄
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2014 年 25 巻 p. 147-155

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抄録

本研究では繊維補強セメント複合体の接触爆発に対する耐爆性能について検討した。PVA,PE,PP及び鋼繊維を各々2.0vol.%混入することにより繊維無混入の場合に比べて接触爆発による裏面剥離(スポール)が抑制された。また,繊維補強セメント複合体の直接引張性能と曲げ性能が高くなるほど裏面損傷率が低減した。さらに,爆薬量に対するスポール限界厚さと貫通限界厚さは,森下らの式によって得られる値に比べて繊維補強効果によって低減することが分かった。なお,繊維補強モルタルパネルを用いた中空層の確保はベースコンクリートの破壊抑制に有効であることが分かった。

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© 2014 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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