2014 年 25 巻 p. 191-199
近年のコンピュータの進歩を活かしたソリッド要素有限要素法の実用化が期待されている。特に,コンクリート内の亀裂発生・進展を追跡する破壊解析はその利点である。本研究は,従来の破壊解析法と有限要素法のハイブリッドとも考えられるPDS-FEMを利用したRC構造部材の弾塑性破壊解析を実行する。一つの実験から破壊判定に必要なパラメータを同定すると,他の実験結果を再現できることが示された。この結果より,ソリッド要素有限要素法を用いた弾塑性破壊解析の可能性を議論する。