表乾密度4.0g/cm3以上の金属スラグ系重量骨材を用い,単位容積質量が3.0t/m3以上になるように調合した重量コンクリートの表面透水性と細孔空隙量の関係について検討した。その結果,本実験の範囲内においては,実用上0.1μmの細孔径を区切りとした場合に表面透水性と細孔空隙量との相関性が高く,0.1μm以上の細孔空隙量が多くなると透水速度は大きくなることを確認した。また,膨張材やフライアッシュを適量添加することによって0.1μm以上の細孔空隙量が少なくなり,透水速度は小さくなることを確認した。なお,本検討においては,密度が異なるコンクリートの細孔空隙量を比較する上で,重量比ではなくて容積比として整理した。