2021 年 32 巻 p. 13-23
鉄筋コンクリート(RC)とCross Laminated Timber(CLT)をせん断キー(ラグスクリュー)によって接合した複合床スラブの面外曲げ性能について検討を行った。まず接合部の1面せん断実験を行った。ラグスクリューは良好な変形性能を示した。次に複合床スラブの曲げ実験を行った。実験の結果,せん断キーの配置ピッチを密にすることで曲げ性能の上昇が認められた。複合床スラブの曲げ性能を評価する上で重要となる初期剛性および降伏荷重について既往の「γ- method」による適用方法を提案した。その結果,計算値は実験値に対して良い相関を示した。