コンクリート工学論文集
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和訳論文
ラオス国ナムニアップ1水力発電事業におけるClass CフライアッシュのRCCダムへの適用性に関する研究
青坂 優志山本 武志筒井 勝治三木 朋広
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2023 年 34 巻 p. 25-36

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抄録

ラオス国ナムニアップ1(NNP1:Nam Ngiep 1)水力発電プロジェクトにおいて,堤高167 mのRCC(Roller Compacted Concrete)ダムが建設された。コンクリートの水和反応による発熱抑制やワーカビリティー向上の観点から,NNP1 RCCダムではタイ国Mae Moh石炭火力で産出されるClass Cフライアッシュ(FA)をコンクリート混和材として採用した。RCCでは世界的に利用が進んでいないが,Class C-FAを用いたコンクリートの一般的な特徴と比較して,初期材令におけるコンクリートの温度上昇はわずかであり,比較的大きな中期・長期強度が発現したことから,採用したClass C-FAが本ダムにおいて適用できることがわかった。Class C-FAに関する反応メカニズムを明らかとするため,電子線マイクロアナライザ(FE-EPMA)等を用いて,FA粒子および本ダムから採取したコンクリートコアの観察を行い,前述のClass C-FAの特徴に影響を与える要因を分析し,評価した。本論文は,Class C-FAを用いたコンクリートの反応メカニズムを明らかにするとともに,Class C-FAのRCCダムならびに他の構造物への適用性について示すものである。なお,本稿は「Study on Application of Class C Fly Ash for RCC dam in Nam Ngiep 1 Hydropower Project in Lao PDR, Journal of Advanced Concrete Technology, Volume 20, 30-42, January 2022」の和訳論文である。

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© 2023 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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