日本作物学会中国支部研究集録
Online ISSN : 2433-2968
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新しく育成した黒米系統の特性
日原 誠介冨久 保男岡武 三郎石田 喜久男
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1992 年 33 巻 p. 24-25

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抄録
近年、食の多様化が進行し、自然食品志向が強まって、有色米に対する関心も高まっている。このうち黒米は、玄米のまま、あるいは色素が少し残る程度に軽く精白して利用され、赤飯や粥などに加工できる。また、糠は高級呉服の染料としても利用される。このため、岡山県内でも特産物として一部で栽培が行われている。しかし、県内で栽培されている黒米は熟期が不揃いで収量が低く、玄米色も濃淡さまざまで、栽培上問題となっている。そこで、1987年から、強稈、多収、良質の黒米品種の育成を目的に、純系選抜法によって育種を開始し、在来種の中から、有望と思われる岡山黒糯17号、岡山黒糯18号、岡山黒29号の計3系統を選抜した。ここでは、それらの特性概要を報告する。
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© 1992 日本作物学会中国支部
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