酒造好適米「千本錦」の普及対象地域における生育特性

抄録

広島県は県独自の酒造好適米品種として「千本錦」を育成し, 奨励品種に採用した。広島県では主要水稲奨励品種について, 過剰な生育を抑制し安定良質化を図るため, ミノルタ葉緑素計(SPAD-501型)を利用して, 出穂前の葉色を測定することにより穂肥施用量を決定する「穂肥施用基準」を策定している。そこで, 本品種においても葉色診断による穂肥施用基準を策定するための前段階として, 普及対象予定地帯ごとの生育特性を把握する試験を行った。