抄録
Lentinus polychrousはタイ国で自生している菌であり高温耐性が強い。また、Hebeloma radicosumは生活環が地上生であるため、木材腐朽菌に比べて外敵に対する抵抗力が高い。したがって、菌床栽培時での害菌汚染の影響が少なく、安定生産が望める。本研究ではLentinus polychrousとHebeloma radicosumを用いて、Czapek Dox培地の炭素源と窒素源の種類および含量を変化させたときの菌系生長への影響および温度変化による菌系生長への影響を調査し、両菌種の菌系生長の最適条件を確立することを目的とした。