新学習指導要領では、ICT 機器のより効果的な活用を図ることが配慮事項として示され
ている。教職課程の役割として、学生の ICT 活用の力量を高めるための実践的指導を行う
ことが求められている。一方で、本学教職課程の学生の実態として、ICT 機器の操作や活用
に対する苦手意識のある者が多数見受けられる。
この稿では、学生の ICT 機器への苦手意識を軽減し、活用への意欲・自信を引き出すた
めに筆者が取り組んできた、学生各々が所有するスマートフォンを活用した実践指導「プレ
ゼン教材の作成と発表、模擬授業」について報告する。
学生が制作したプレゼン教材や授業後のアンケート結果から、スマホの活用は学生にと
って敷居の低い ICT 活用であり、その指導の有効性が示された。