大阪音楽大学研究紀要
Online ISSN : 2433-4707
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多調音楽の視点によるAlexandre Andrés「Ala Pétalo」の分析 ~ブラジリアンポップスに見る多調技法~
古後 公隆
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2022 年 60 巻 p. 34-44

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抄録
本稿は、シンガー・ソングライターでありフルーティストでもあるAlexandre Andrés の「Ala Pétalo」という、2013年リリースのブラジルの楽曲を題材とし、この楽曲にお いて多調的アプローチを採る3箇所についてを、同じく多調という概念を導入し発展させ た20世紀初頭のおもに新古典主義と言われる一派の音楽を比較・参照しながら分析する ものである。
  分析の手法としては、シャルル・ケクラン著『和声の変遷』の多調に関する章をベース とし、同時代の作曲家であるイベール、レスピーギ、ミヨー、ラヴェル、ホルストのいく つかの楽曲を比較・参照しつつ、基本的なキー、スケール、度数といった概念については 機能和声を踏襲した。
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