理化学研究所・吉田化学遺伝学研究室 東京大学大学院農学生命科学研究科
2006 年 21 巻 1 号 p. 32-38
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ヒストン脱アセチル化酵素 (HDAC) は, クロマチンの構造と機能を制御する酵素として化学遺伝学的に発見された. HDACは発がんや腫瘍血管新生に関与し, その阻害剤はがん細胞に細胞周期停止, 分化, アポトーシスなどを誘導することから, 近年, がんの分子標的としての重要性が大変注目されている.本稿では, HDAC阻害剤に関する化学と生物学について, 最近の進歩と今後の展望について述べたい.
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