Drug Delivery System
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特集 “感染症対策に資する新規ワクチンシステムの開発” 編集 : 中川晋作
リポソームを用いた感染症ワクチンの開発
内田 哲也
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2010 年 25 巻 1 号 p. 29-36

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抄録

現行のワクチンは主として病原体表面の蛋白に結合する抗体の産生を誘導することを目的としているため,インフルエンザウイルスのように表面抗原の異なるウイルス亜型および変異体に対しては奏功しにくい場合がある.筆者らはウイルス内部に高度に保存された蛋白を標的とし,宿主のウイルス感染細胞を破壊・除去することのできる細胞性免疫(CTL)を誘導するリポソームワクチンを開発した.CTL誘導型リポソームワクチンはインフルエンザウイルスだけでなく,表面の抗原を頻繁に変異させるウイルスに対するワクチンの開発への応用が期待される.

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© 2010 日本DDS学会
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