2021 年 2021 巻 31 号 p. 401-408
平成29年に改訂された幼稚園教育要領において,カリキュラム・マネジメントの必要性が指摘されている.これを受けて,保育現場ではカリキュラム・マネジメントをどのように理解し,実践していくことができるかという議論が進められているが,カリキュラム・マネジメントを実現していくためには多様な要因が絡み合っており,その道筋を導くのは容易ではない.
これまでにもカリキュラム・マネジメントをどのように理解すべきか,という議論や,教育課程(カリキュラム)が実際にどのように編成されているかを分析した研究,あるいは運用上の工夫などをまとめた研究が進められてきている.本研究は,この議論の蓄積の上に立ちつつ,特に「組織マネジメント」の視座から,カリキュラム・マネジメントの実践がどのように可能となりうるかについて議論を進めていく.
多忙といわれる現場においては,カリキュラム・マネジメントで求められるような組織全体を対象とした取り組みの導入には工夫が求められるところであるが,本稿では「アクションラーニング型の研修」を用いて取り組んだ実践について,その経過ならびに考察をまとめたものである.