Drug Delivery System
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特集 “分子イメージング薬剤の標的選択的動態制御” 編集 : 藤林靖久
Theranosticsプローブ
狩野 光伸
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2011 年 26 巻 4 号 p. 386-391

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抄録
薬物治療の効果を予見することは難しい. しかしナノDDS技術により, 一つの担体に, 治療機能と診断機能の共搭載, すなわちtheranosticsを実現するプローブも開発できる. 診断にはCT, MRI, 超音波, PET, SPECTといったイメージング手法を用いるが, プローブの診断機能付加はこれら手法での造影効果をもつ物質の搭載が方法論となる. これによって薬剤到達を見届けながらの治療を実現しうる. ただし臨床応用に当たっては, 毒性, 体内動態, 標的指向性の効率などなど, まだ明らかにするべきことが多くある.
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© 2011 日本DDS学会
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