Drug Delivery System
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特集“新しいDDSを切り拓く機能性材料の開発”編集:川上亘作
化学反応を駆動源とする自励振動アクチュエータの開発とマイクロ流体素子への応用
原 雄介
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2013 年 28 巻 2 号 p. 127-134

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抄録

自励振動アクチュエータは、心筋細胞のように外部刺激によらず自励駆動する時空間機能を有したソフトマテリアルである。このような機能は、Belousov-Zhabotinsky(BZ)反応によって高分子鎖の溶存状態を周期的に変化させることによって発現している。化学反応を直接的に力学的なエネルギーに変換して駆動する自励振動アクチュエータは、外部電源および外部制御装置フリーで駆動することを特徴とする。本稿では、分子デザインを改良することで高機能化が進む自励振動アクチュエータを、ラボオンチップ等の微細空間で活躍するマイクロ流体素子(マイクロポンプ等)の動力源として機能させることを目指した研究の現状について紹介する。

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© 2013 日本DDS学会
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