Drug Delivery System
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特集 “イノベーティブな医療をベッドサイドへ届けるDDS:がん治療”  編集:濱口哲弥
がん治療に向けたリポソームDDSにおける抗体利用への期待
清水 広介奥 直人
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2019 年 34 巻 1 号 p. 22-28

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抄録
リポソームは脂質二分子膜からなる閉鎖小胞であり、難溶性薬物の可溶化や薬物送達のためのDDS素材として広く用いられている。一方、抗体は、抗原に対する強力かつ特異的な結合性を示す分子であるため、抗体のDDS利用は、目的部位へと薬物を積極的に送達する標的化DDSを達成し、安全かつ効率的な薬物治療を実現できるといえる。本稿では、抗体を標的化プローブとして使用した抗体修飾リポソームに関して、その調製法からがん治療への応用について、これまで筆者らが取り組んできた研究とともに紹介する。
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© 2019 日本DDS学会
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