抄録
筆者らの研究グループでは、理研RIビームファクトリー(RIBF)の重イオン加速器を用いて、応用研究用ラジオアイソトープ(RI)の製造技術開発を進めている。RIBFのAVFサイクロトロン、理研重イオン線形加速器、理研リングサイクロトロンを用いて100種以上のRIを製造し、物理学、化学、生物学、工学、医学、薬学、環境科学の応用研究を展開している。本稿では、将来、核医学治療に期待される銅67とアスタチン211の製造法について紹介する。また、日本アイソトープ協会や科研費「短寿命RI供給プラットフォーム」事業を通じた理研のRI頒布について紹介する。