Drug Delivery System
Online ISSN : 1881-2732
Print ISSN : 0913-5006
ISSN-L : 0913-5006
特集 “科学技術が拓くDDS”  編集:横山昌幸・白石貢一
光触媒のDDSマテリアルとしての可能性と医療応用
石黒 斉砂田 香矢乃永井 武濱田 健吾青木 大輔落合 剛
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 36 巻 1 号 p. 10-17

詳細
抄録
さまざまな材料がDDSとして開発されており、その応用がされている。これらの中で、光触媒はDDSの材料として、非常に魅力的な材料の1つである。その大きな理由として、光触媒として使用されている酸化チタンは生体に安全性をもつ物質であり、さらにさまざまな修飾を施すことが可能であることがあげられる。このような特徴により、安全性を保ちながら、磁性体を組み合わせること、標的とした臓器、部位に集積させることができ、さらに光触媒反応によって、薬剤の放出、光触媒反応による直接的な治療を行うことも可能となっている。本稿では、このような光触媒材料のDDSとしての可能性、および光触媒材料の医療応用としての可能性について、紹介する。
著者関連情報
© 2021 日本DDS学会
前の記事 次の記事
feedback
Top